その冬の朝はバタバタでした。夫が中国へ出張中だったので、私は下の娘をデイケアに送って上の子を学校に送り届けてから、サヴォンリンナに仕事に向かいました。
街に着く頃、ちょうど日の出のタイミングでした。マイナス25度の、ひどく寒い朝でした。ミーティングまでの時間、オラヴィ城まで歩いて日の出を見にいくことにしました。
湖の水面を霧が静かに浮いていました。自分の呼吸が聞こえるくらいの静けさ。
ごく普通の火曜日とは思えないほど、空気中には息を呑むような雰囲気が漂っていました。
写真を撮っていると、地元の人たちが数人、同様にこの美しい冬の朝を見に通り掛かり、寒いけれどこの景色を見たいわねと笑顔で言葉を交わしました。
そして言葉はなくとも、皆それぞれに少しずつ間隔をあけて日の出を見つめました。
私の地元のPunkaharju ridge road同様、私はこのオラヴィ城の風景に飽きることがありません。季節ごとに違う姿を見せても、まるで中世の時代から全く変わることのないようにそこにある存在。
何があってもどんなことが起きようと、ここに来ればその変わらない場所でリチャージしてもらえるという安心感。
日の出もいの入りも、どちらも決して飽きることのない美しさです。
Turn your face to the Sun, and all the shadows fall behind you. Share on X皆さんと、この冬の日の出を分かち合えてよかった。
太陽を眺めるのは、決して時間の無駄ではありません。日の出や日の入りを経験すればするほど、人生は濃くなるのだから。
もうすぐ2月がやってきて、日が長くなります。お帰り、太陽!
オラヴィ城の夏の写真は、私のポスト「サヴォンリンナ−Saimaaにあるフィンランドの素朴な街」でご覧になれます。また、私たちのボートからの春の写真はこちらから、ボートハウスでお城の周りを360度映像で撮影したものはこちらからご覧いただけます。
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