2018年の夏は、たくさんのSaimaaLifeのフォロワーのみなさんと実際にお会いすることのできた夏として忘れられないものとなりました。なんと素晴らしく、夢のような機会だったことか!その素晴らしい出会いを通して、そのみなさんからフィンランドやSaimaa訪問のお話を書いてもらうというアイデアが浮かびました。こちらは、その第一弾です!
こちらは、Pan Pan Studiosというブログを書かれている素敵な女性Amy Alleyさんが書かれたものです。
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By Amy Alley, USA
ああ、フィンランド。私にとっていろんな意味での心のふるさと・・・
息子と私は、この夏、ようやく訪れる機会に恵まれたのです。アメリカに住んでいる私たちには、果てしない湖の数々の北の土地、白夜、その他にも恋しいものがたくさんあります。フィンランドへの想いは、10代の頃に交換留学生としてやってきて後に生涯の親友の一人となるEssiに出会った頃に遡ります。
彼女との長いお付き合いから、実際に訪れる前から恋に落ちていて、ついにその地を踏みしめた時にはなぜか初めてではない気さえしたのでした。
まるでふるさとに戻ってきたような。
友達の家に泊めてもらったので、素晴らしい名所も訪れつつ、シンプルなフィンランドの日常も体験することができました。Essiのキッチンの窓越しの白樺の向こうに見える湖の眺めは、毎朝のスタートに最高のものでした。彼女が住むSaimaaエリアの旅行も、とても素晴らしかったです。
Lappeenrantaにある港湾は、私の一番のお気に入りスポットでした。船やボートや人々が行きかうのを眺めたり、カフェを訪れてコーヒー(kahvi)やアイスクリーム(両方でも!)を楽しんだりマーケットで買い物をしたり・・・昼間でも夜でも、そうやって過ごすのは最高でした。私が住んでいるところでは、6月に1日中外で過ごすのは簡単でも楽しめるものでもないけれど、ここでの天気が良く涼しい日々は、外で過ごすのがとても幸せでした。
砂のお城も、忘れてはいけない思い出でした。私たちがLappeenrantaにいた間はまだ製作中だったけれど、作業工程を見ているのはとても面白かったです。
4年前、私がフィンランド料理で大好きな一つのカレリアンパイが食べたくて仕方なかった時、Saimaalife.comのカレリアンパイレシピを見つけました。そのおかげで春の1日をカレリアンパイ作りをして素敵に過ごせただけでなく、Saimaalifeの創設者で作者でもあるMari Pennanenと知り合う事にもなったのです。旅行中、ついにMariが家族と過ごしていたPuruvesi湖の美しい夏のコテージで、私たちは出会うことができました!
SaimaaLifeは、フィンランドという国や文化や人々以上の事を教えてくれました。Mariは、私が様々な面で尊敬する、素晴らしい働く母であり妻でもあります。 彼女と会ってkahviを飲みながら地元のベーカリーのシナモンパンを食べて、昔からの友達のように話せたのは、とても素晴らしいひと時でした。
Puruvesi湖に行ったのは、写真に写る湖面の波でもわかるように風の強い日でしたが、とても美しい湖でした。そこでMariのボートガーデンも見せてもらって、とても気に入ったので自分でもやってみたいと思い、友達や近所の人に「あの古いボート、使う予定ある?」と聞いて回ったほどでした:-)
Essiとご主人と行った、美しいサヴォンリンナにあるオラヴィ城は、お城のないアメリカからきた私と息子にとってとてもエキサイティングな場所でした。
とても古く、歴史の詰まった建物の中を見る機会はとても素晴らしいものでした。
サヴォンリンナには見るものがたくさんあって、1日で回るには短すぎて、また是非訪れてその際には一週間くらい過ごしたいと思います。
LappeenrantaとSavonlinnaの間には、私にとってはフィンランドでもっとも珍しいものの一つである The Parikkala Sculpture Parkがあります。年中オープンしていて、故Veijo Rönkkönenのライフワークである場所です。
もっとそのアーティストの事を知りたくて、彼の人生やインスピレーションについて学びたいと思っていました。彼の作品に関する本を買いたかったけれど、残念ながら私たちが着いた時にはショップは閉まっていました。
そのパークを知ったのはSaimaalife Facebookのページででした。Essiも行った事があって、私たちの訪問中に一緒に行ってくれる事になったのです。
もう一つはLapeenranta郊外にあるPulsa Depotです。kahviを飲んでルバーブパイを食べて、ローカルのアイテムで作られた物を売るショップをみて回るのに最高の場所です。
地域の歴史や習慣をそこで働く人たちから教えてもらえたのも、良い経験でした。この珍しいランタンがとても不思議で見ていると、店員さんがそんな私に気づいて使う目的などを説明してくれました。
このコーン型のランタンは、教会で女性の足元を温めるもので、中にロウソクを入れてスカートの中に入れて使われていたそうです!そんな使い道とは、想像もつきませんでした。今でも伝統的な作り方で作られて、Pulsa Depotで売られています。
暖かい土地出身だけれど暑い気候が好きではない私には、涼しい日々がとても嬉しくて、Juhannus(夏至祭)では冷えるという友達の注意も気にしていませんでした。少なくとも10人から、寒くて雨も降ると言われても、私には6月末としては最高の気候だと思っていましたが、みんなの忠告は正しかったです!Luhtaと言うこれもまた素敵な場所で買ったジャケットを着てEssiや彼女の家族と近所の家に焚き火を見に行って、その家のサウナ小屋のポーチで素敵な夜の時間を過ごしました。フィンランドでクリスマスの次に大きな休暇であるJuhannusをお祝いする事ができて、とても幸せでした。
その土地とそこにある自然は、私の心をわくわくさせてくれました。自分の住む場所では夏の日に散歩に出ようとは、どの時間帯でも思わないのに、そこでは最高の経験でした。その地を歩きながらキノコやベリーを探したり、湖の白鳥を眺めたり・・・
それにサマーコテージ!フィンランド生活の特徴的なこれを書かない事には、フィンランドを語れません。サマーコテージとは、ここでは生活の一部です。何世代にも渡って家族の中に存在していて、古くから新しいたくさんの思い出が詰まった、特別な場所なのです。昔ながらの色合いの建物が土地に馴染んで、それが白樺の木々に囲まれている景色は、いつまでも見ていて飽きることがありません。
そんなコテージからは美しいSaimaa湖を眺める事ができて、家族で所有している物もあれば、そこを訪れる人が借りられる物もあります。
埠頭に腰掛けてSaimaa湖を眺めつつ、太陽を浴びながらフィンランド料理を食べるなんて、本当に最高の瞬間です。いつまでもそうしていられるくらい。
こんな素敵な場所にいたら、他の場所に出て行こうとは思えません。穏やかにそこに佇んでいたら、埠頭に波が押し寄せる音や鳥が飛ぶ音、そっと白樺の葉っぱが地面に舞い落ちてmakkaraとkahvi(ソーセージとコーヒー)の香りに満たされていきます。
EssiやMariやその他の友人たちを通して、フィンランドを第二の故郷のように思いながらやってきました。そこにいると、まるでずっとそこで生きてきたかのような気分になるのです。単なるバケーションではなくて、自分の一部のような、自分の人生の物語の一片のような気がするのです。次はどんなページがあるのかはわかりませんが、一つ確かなことは、家族のような友達に会うために、白樺の木々の間に座るために、真夜中の太陽を湖で見るために、そしてまた故郷に帰ってきたと思えるように、きっと戻ってきます。
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素敵なお話をありがとう、Amy!
Amyが紹介してくれた場所に興味がある方は、こちらのリンクをご覧ください。