あるアイテムが、いつも私たちのキッチンにあります。 それはフィンランド家庭料理の本( “Kotiruoka”)です。 この本は1908年に初めて出版され、私が持っているのは第70版です。 この本のレシピは、私たちの自宅での料理の基礎になっています。今日はまたこの本を開いています。「冬の釣り旅行」で捕まえたパイクパーチが、冷蔵庫で調理されるのを待っているのです。
*パイクパーチ(スズキ目の淡水魚で、フィンランドでもよく食べられている。脂分の多くないさっぱりした白身魚)
私が本から選んだレシピは、「フィッシュボール」で、とても伝統的なフィンランドのパイクボールです。 このメニューは私の家族のお気に入りなので、伝統的な方法でパイクパーチのフィレの半分を調理しました。 残り半分のフィレは、別の方法で調理し、味付けも盛り付けも、よりモダンな方法に挑戦してみました。 その結果に私は良い意味で驚いたので、ここで皆さんにもレシピを共有したいと思います!
ポイント:フィンランドではパイクパーチはフィッシュボールによく使われますが、パイクパーチを使ったすべてのレシピは他の白身魚で代用できます。 フィッシュボールの場合、手頃な価格で脂が多くない魚を使うことをお勧めします。 フィンランドでは、それはパイクパーチ(kuha)がおすすめ。手頃な価格のマイルドな魚は、料理に最適でないかもしれないけれど、美味しいフィッシュボールになりますよ!
基本的なフィッシュボールの材料 / 白身魚ボール
- 新鮮なパイクパーチ(他の白身魚で代用可)の切り身 500 g
- 卵 2個
- 生クリーム 2 dl
- 塩 大さじ1~1と1/2
- レモン果汁 少々
- ディル(Dill)などのハーブ 少々
基本レシピからのアレンジ
- ディルの代わりに、他のハーブをフィッシュボールに混ぜたり、付け合わせとして添えてみてください。例えば、お好みのハーブ類、生や茹でて冷凍したみじん切りのホウレンソウ、すりおろしたニンジンやにんにくなどがお勧めです。
今回は、ほうれん草、ニンニク、コリアンダーを使ってアレンジしました。 コリアンダー入りが、私たち家族のお気に入りなのです。
作り方:
1.切り身を小さめに切る。
2.ブレンダーで、全ての材料を混ぜる。かたまりが無くなり、なめらかになるまで。
ポイント! なめらかな魚のすり身をブレンダーで作るのは難しいですが、少しずつ切り身を加えていくか、水分を少しずつ加えると上手くいきますよ。
3. 出来上がったすり身を手で丸める。両手に水を少しつけて丸める。水をつけると、すり身が手につかなくなります。
4. 200度のオーブンで15分焼く。または、フライパンで2~3分両面を焼く。
オーブンで焼く方がヘルシーですが、フライパンで焼き目をつけた方が美味しそうかな、って思っています。どちらでも、フィッシュボールにはバターが欠かせません。
フィッシュボールの盛りつけ方:
A. 伝統的なフィンランドスタイル: マッシュポテトを添え、サワークリームディルソースでいただく
B. オリエンタルスタイル: ごはんを添え、醤油やレモンとハーブをかけていただく
両方お試して、お気に入りを見つけてください! (私のお気に入りはオリエンタルスタイルでした)。
なぜ、わざわざレシピをアレンジするのでしょうか?
はじめにお話しした通り、伝統的なフィンランドのフィッシュボールは、私たちの家族のお気に入りです。 でも、伝統的なフィンランド料理はかなり重いので(クリームやバターをたくさん使います)、軽くするためにレシピをアレンジすることをお勧めします。 たくさんのハーブやスパイスを使うことで、風味が増し、レシピに変化をもたらすだけでなく、栄養素を追加できるのです。
だからといって、美味しい基本レシピを極端に複雑でお金のかかるようにアレンジする必要はありません。 1つスパイスを追加するだけで、新しい料理のように感じるかもしれないし、 時にはつけあわせを変えるだけで、まったく違う風に感じるかもしれません。
その驚きは、我が家のフィッシュボールで起こりました。 新しい味と我が家以外のキッチンからのインスピレーションによって、フィッシュボールの伝統が私たちの家族で代々受け継がれていくことになるのです!
魚はあまり好きではないですか? この記事を参照してください。:魚を食べることの健康上の利点をベースとした11の根拠(英語のみ)。 でも、バランスの問題、と私は思います。 魚は健康のために良いので、肉よりも魚を好むことが推奨されていますが、毎日食べる必要はありません。 その代わり、毎週100%野菜だけを食べる日をつくる、ということもお忘れなく!