今回は、私の読者からのリクエストの多い待望のレシピ、伝統的なフィンランドのシナモンロール “korvapuusti”(コルヴァプースティ「ビンタされた耳」の意)のレシピをご紹介します!
シナモンロールをよくご存知なら、健康に気を使っている方にはお勧めできない材料が全て含まれていると分かりますよね。それは、私が昨年の夏に書いたルバーブ(見た目はフキに似ている、特有の香りと酸味があるタデ科の野菜。)の最も簡単で(そしてベストな)パイのレシピと全く同じです。少なくとも、健康やウェルビーイングに関する記事を読んだり、栄養士の話にある「白砂糖、小麦粉、バターを摂らないこと!」というメッセージは守れません。これらの材料無しでは、シナモンロールを作れないのです。
でも幸い、これらの”禁止”されている成分について、より広範な見解があります。ヘルシンキ大学の栄養学教授Dr. Mikael Fogelholmは、砂糖について、次のように述べています。
「そうです。白砂糖は、私たちの健康のために全く不要ですが、私は完全に砂糖は禁止と考えていません。少しの砂糖を摂取することで、私たちは(砂糖を摂らなくては食べないような)健康に良い食べ物を摂取することでしょう。また、完全に砂糖を禁止し、砂糖を避けることであまりにも多く生活を制御させられているような場合、最悪のケースでは、私たちの生活の質は低下させられます。」
私はDr. Fogelholmに全く賛成です!全ての物を適量、ですよね?
だから、私は誇りと喜びをもってこのレシピを公開します。そして、みなさんにこの素晴らしい味を味わっていただきたいのです。そして、最も大切なのは、味わう時はとにかく思い切って愉しむことです!
私の家族は、年に5・6回、フィンランドのシナモンロールを焼きます。私たちは焼きたてのパンが大好きですが、しょっちゅう食べないので、パンを焼くときはいつも特別な時のように感じます!
伝統的なフィンランド式シナモンロールのレシピ
(220℃の高温で10~15分焼きます。オーブンの天板約3枚分の分量です)
生地:
- 牛乳 2 カップ
- 生イースト 50 g または ドライイースト 大さじ2.5
- 卵 1個
- 砂糖 約¾ カップ
- カルダモン 大さじ1~2
- 塩 小さじ1
- 小麦粉 5.5 ~6カップ (all-purpose小麦粉、日本では中力粉で)
- 有塩バター 150~200 g または ¾ カップ お好みで増やしたり減らしたりできます。
フィリング(詰め物):
- バター100 g または 約1/3 カップ
- シナモン お好みで
- 砂糖 あわせて片手に軽く3杯分くらい
仕上げ:
- 卵 1個
飾り:
- (クリスタルシュガーなど)の飾り (無しでもOK)
1. 生地を作り始める約1時間前に、バターを室温に置き、柔らかくしておく。
2. 牛乳をほのかに温かい程度に温める。イーストにふりかけ、良く混ぜる。ドライイーストを使うときは、より温かい牛乳を使う。
3.砂糖、卵、カルダモン、塩、分量の大体3/4の小麦粉を、2に加える。
4. 3の生地に手を入れ、柔らかくなったバターを加え、生地をこね始める。残りの小麦粉を少しずつ加えながら混ぜる。
生地をこねる過程は、シナモンロールを作るためにとても重要な作業です!たくさんこねると、生地がふわふわになります。辛抱強く頑張って!
5. 滑らかで少し弾むまで生地をこねる。ボウルから外す時にくっつかなくなるまで、しっかり。くっつく場合は、小麦粉を少し追加して、更にこねる。
6. ボウルに布をかぶせ、暖かい場所で生地を発酵させる。生地が倍のサイズになるまで、約45分~1時間待つ。
SaimaaLife Tips!暖かい温度の方が、早く生地が膨らむので、私はいつも、生地の入ったボールを大きな鍋で軽く湯煎します。今回は、日差しとおばあちゃんの薪ストーブの暖かさで、生地を膨らませました。
7. 生地が膨らむのを待っている間に、フィリング用のバターを室温に戻す。
8. 清潔な作業台に小麦粉を軽く敷き、そこに生地を出し、3つの塊に分けます。
9. それぞれの塊を、めん棒で長方形(大体30 x 50-60 cmサイズ)に伸ばす。
10. 伸ばした生地に、柔らかくなったバターをナイフで塗り、その上にシナモンと砂糖を振りかける。
シナモンには大きく2種類あることを知っていますか?あなたが(私のような)シナモンが大好きなら、ちょっと高価ですけれど、セイロンシナモンを試してみてください。セイロンとカシアシナモンの違いはこちらから。
11. 生地をきつく巻き、巻き終わりを下にする。
12. 11の生地に斜めに切り込みを入れていき、台形に切り分ける。
13. 台形の辺の短い方を上にして置き、親指でぎゅっと下に着くまで押し潰す。
14. 完成したパン生地を、キッチンペーパーを敷いた天板に並べる。布をかぶせ、オーブンを220℃まで予熱している間に2次発酵させる。
15. オーブンの予熱とシナモンロールの発酵ができたら、溶き卵をブラシで表面に塗る。お好みで、クリスタルシュガー(塊の砂糖)などで飾る。
16. 220ºCのオーブンで、 10-15分間焼く。
17. シナモンロールの色がきれいな焼き色になったら完成。焼き色が足りなかったり焼き過ぎないように、お好みの焼き加減に調節する。
Fresh Finnish cinnamon rolls are the best! Here's the delicious #recipe. Share on Xさあ、完成です!フィンランドスタイルでシナモンロールを愉しみたいのなら、コーヒーか紅茶を淹れて、友だちを呼んで、この美味しい宝物を一緒に楽しみましょう。
シナモンロールの瞬間を、最高の物にする方法は?
アウトドアでの時間を過ごした後、フィンランドの焼きたてパンやシナモンロールを食べると、それはより美味しく感じることは何度も証明されています。(そう、科学的ではないかもしれないけれど、そうですよね。)
だから、お散歩に行ったり、スキーやそりで子どもたちと遊んだり、アウトドアで何か好きなアクティビティして、それからシナモンロールを食べると、さらに美味しくなります。試してみる価値ありますよ。私を信じてみて!
今回、私は両親や兄妹と一緒にシナモンロールを楽しみました。シナモンロールの横で、ほかにも何か焼きましたよ。サイマーの田舎町での私たちの冬の週末の様子を、こちらのビデオでも観てください。それは、”Laskiaispulla” (ラスキアイスプッラ「カーニバルのパン」の意)と呼ばれるもので、詳しくはこちらの記事とレシピをお読みください。(英語)
このリンクを開くと、モバイルのYoutubeアプリでこの360°ビデオを観ることができます。VRグラスを使うと、最高です!