午後のコーヒーと一緒に食べる焼き立てのパンは、フィンランド人にとって特別なもの。もうそれは、フィンランド文化の一つと言ってもいいんじゃないか、と思うくらいです。友人のPaula Huovinen(パウラ・フオヴィネン)が作るパンは、とっても柔らかくて美味しくて、最高です。Saimaaではそういうパンを買うことはできないので、手作りしています。Paulaのパン“Paulan pulla”のレシピをご紹介しますね。これを豪華にしたのが、フィンランドで2月に食べられている大人気のセムラになります。
Paulaのパンのレシピ
この生地から、オーブンの鉄板2枚分作れます。フィンランドの家庭で、一度によく作られる量です。半量で作ってもいいですよ。
- 牛乳 500ml
- 生イースト 50g (またはドライイースト25g)
- 塩 小匙2
- 砂糖 150ml
- 粗挽きカルダモン 大匙1
- 強力粉 1,000ml
- 薄力粉 500ml
- バター 150g
卵1個(塗る分)
仕上げ用バターと砂糖
Paulaのパンの作り方:
- バターを溶かして冷ましておく
- イーストを「手の温度」の牛乳に浸す(37度くらい)
- そこへ砂糖、塩、カルダモンを混ぜる
- あわせた粉を少しずつ加える。最初は泡立て器で混ぜて、生地が重くなってきたら手で捏ねる。よく捏ねるほど生地はふんわりして、パンは柔らかくできます。
- バターを加えて、捏ね続ける。ボールから生地が離れるようになると、出来上がり。
- 生地にタオルをかぶせて、30分ほど温かいところに置いて発酵させる(室温でOK)。
- パンを丸める。なるべく硬めのボールを作りますが、形は気にしないで。完璧じゃなくたって良いんです!
この1分ほどの動画では、Paulaが彼女のパンの秘密とパンの丸め方を見せてくれています。
Youtubeのアプリでhttps://youtu.be/6ZhIvYmqZIsをタップすると、360°動画を観る事ができます。(Youtubeの画質設定HD1080s以上を推奨)VRヘッドセットで観ると、さらに楽しめます!
- 生地を丸めたら、タオルをかぶせてよく発酵させる。
- 溶き卵を、ブラシで生地の表面に塗る。
- 小さく切ったバターを生地の真ん中に押し込んで、表面に砂糖を振りかける。
- 225°Cでおよそ12分焼く。 (オーブンで焼いている間に、コーヒーを作ります)
ポイント!焼き加減の好みは、それぞれ。私みたいに、あまり焼き過ぎない方がおいしいと思う場合は、あまり焼き色が濃くなる前にオーブンから出しましょう。
パンは出来立てが一番なので、あとは座って召し上がれ!
Paulaのパンの2月バージョン- 「セムラ」”Laskiaispulla”
2月、フィンランドではキリスト教の懺悔節”Laskiainen”をお祝います。
フィンランドの懺悔節について詳しく知りたい方は、This is Finlandの記事に詳しく書かれています。“Shrovetide starts a slippery slide towards spring in Finland”:
「フィンランドでは、この期間のShrove SundayとShrove Tuesdayの2日間に、懺悔節を祝います。Shrove Sundayには、家族でソリやアイススケート、クロスカントリーやダウンヒルスキーをして過ごし、Shrove Tuesdayには、学校や仕事の後に近くの丘に大勢集まったり、学校では生徒たち向けに楽しい企画をして楽しく過ごします。」
懺悔節に食べるのが、セムラです。フィンランド人の中では、このフィンランド語で”laskiaispulla”(ラスキアイスプッラ)のパンの中に挟むのは、アーモンドペースト派とジャム派の2つに意見が分かれるんですよ。
私たち、PaulaもStiinaもMarianneもみんな、好きなのはこちらのジャムを挟む食べ方(私は、こっち派の人の方が多いと思います)。
セムラの作り方はこちら:
- パンを半分に切って、下の方に少しくぼみを作る。(取り出したのは、ホイップクリームにつけて食べてね)
- 苺ジャムかマジパンをくぼみに塗った上に、ホイップクリームを塗る。
- パンの上半分をのせる。
フィンランドでもいろんな食べ方をしますが、皆さんも是非自分の好みの食べ方で楽しんでくださいね!
そして他の食べ物と同じように、セムラもアウトドアをした後のピクニックで食べるのが最高。乾杯!:)
レシピを気に入ってもらえるといいな。Paulaのパンを作ってみたそうなお友達にも、是非シェアしてくださいね。
Paulaの他のレシピに挑戦したい方には、この2つもオススメです。
Saimaaから愛を込めて,
Mari