長く明るい夏の後に訪れる秋のあいだ、私たちは、静かで一人になる時間と場所を探したくなります。まるでフィンランド人にとっては、家の中で暖炉の前でのんびり休んで過ごす口実のような季節です。
9月の終わりに、ここプンカハリュにあるTynkkylän Lomaniemiトラベルカンパニーを訪れました。秋の森の中で自然に囲まれて過ごせる、パーフェクトなタイミング。もともと3人で一緒に行く予定でしたが、残念ながらStiinaは来られず、私とMariとで行くことになりました。
そこでは、オーナーのJukka Heikkonen(ユッカ・ヘイッコネン)が母のRaija(ライヤ)さんと共に迎えてくれました。Raijaさんは手作業をしていたので、挨拶の後にまた作業に戻ってもらいました。
私たちは”Illanvirkku”と呼ばれる、昔ながらの丸太のコテージに泊まることになりました。Tynkkylän Lomaniemiの他のレンタルコテージと同様に、背の高い針葉樹に囲まれたサイマー湖畔にあります。
コテージに入った瞬間、「快適そう!ここに住めるくらい!」と言葉が出るくらい、ほっとするような居心地の良さを感じられました。建物は、2ベッドルームのそれほど大きくないサイズだけれど、キッチンや電気サウナを含め必要なものは全て揃っていました。デッキやバーベキューエリアもある、薪のサウナ小屋付き!
コテージのすぐ外には、苔で覆われた森が広がります。Tynkkylän Lomaniemiの素晴らしい特徴は、他のコテージから見えないように設計されていること。そのおかげで、全てのゲストが、完全なプライバシーと寛ぎのスペースに守られて過ごせるんです。
カラッとしてちょっと曇りの、言い換えれば「フィンランドらしい秋」の気候。周りを探索しに行こうとすると、Jukkaが湖畔の展望台への行き方を教えてくれました。将来的には、キャンプファイヤー場を作って、彼らの家の方まで続く、もっと長い小道にするつもりみたい。絶対にいいアイデア!家を出たら、もうすぐそこから自然のトレイルが始まるなんて、最高でしょう。
森の散歩の途中で見つけたアンズタケやリンゴンベリーは、 次の日の朝食のミルク粥用にとっておくことにしました。散歩中のおやつには、コーヒーと紅茶を入れた魔法瓶と、スモークしたマスをはさんだライ麦パンのサンドイッチ。美味しかった!
散歩の道中ずっと、どこを見渡しても美しい“ruska”(紅葉)に囲まれていました。美しい色と自然の食べ物のある“ruska” は、一番いい季節のひとつだよね、とMariと二人で言ったりしながら。
Tynkkylän Lomaniemiは、グループ向けにビュッフェの朝食と夕飯を用意していますが、通常はメインの建物での食事の提供はありません。なので、コテージに到着前に、食品の買い物をしておく必要があります。私たちは、アンズダケスープ用にバターを書い忘れたことに気付いたのですが、電話でお願いすると、Jukkaがすぐに届けてくれました。素晴らしいカスタマーサービス!
湖畔のサウナは、夕食の間に準備しておきました。温まった薪サウナのロウリュは、柔らかくて湿度もあるので、私たちは電気サウナよりも好きですが、Tynkkyläではほとんどのコテージに両方のサウナが付いています。
サウナに入った後、コテージの中でキャンドルに火を灯しました。ちなみに、キャンドルもコテージの設備に含まれています。
パチパチという炎の音は、私がリラックスできる音のひとつ。そんな炎を見つめるのは、本当に素敵なひととき。悩みも消えて、時間や周りの世界を一瞬忘れることができるんです。夜には、ソーセージを炙って食べたりしました。贅沢!
完璧な環境を作るのに、多くは必要ないと思います。
私にとっての完璧な夕方とは、姉と一緒にするお喋りや料理、暖炉の火、慌ただしくないゆったりとした時間、そして外に広がる秋の夕暮れのコンビネーションです。それは、この滞在のハイライトでもありました。自分の中に広がっていく暖かさ。そんな瞬間って、人生において大切にすべき、意味のあるひとときですよね。
翌朝の外は霞がかっていて、湖の水面は霧と静けさに覆われていました。Mariが朝のルーティーンである湖でのスイミングをしている間、私は穏やかな朝の霧の写真を撮っていました。
湖の対岸にいる渡り鳥たちの声を聞いたり、コテージの上を飛んでいく鳥を眺めながら外で二人のモーニングコーヒータイム。そんな時の気持ちを表すのに、言葉なんていらないですよね:)
Tynkkylän Lomaniemiのコテージには、伝統的なログハウスもモダンな造りのコテージもありますが、全てに必要な設備が揃えられて、Wi-Fi設備も整っています。自由な時間を過ごす他に、ここで友達や恋人と、数週間仕事をしながら過ごすこともできそうだな、と想像してみました。
プンカハリュ・ビレッジセンターまでは、ここから24km。車でそこのスーパーに買い物に行って、十分な食糧で冷蔵庫をいっぱいにしておいて、朝は静かな森の中を散歩。その後、テラスに腰掛けて、美しい湖を眺めながらコーヒーを飲む。
お昼まで仕事をしたらランチを作って、それだって、新鮮な空気(と新鮮な気持ち)を吸いながら外でできるし。午後にはラップトップを閉じて、ゆったりしたウールのセーターとソックスで過ごしてから、夕飯。その後、サウナを温めてからまた森の散歩に行ったら、サウナに入って湖で泳ぐの!デッキでビールを飲みながら、このエリアに生息しているサイマーワモンアザラシを探したり。
夕日が落ちたら、暖炉に火を入れて、薪が燃えていく音を聞く。ソファで映画を観て寛ぎながら、チョコレートもいいかも。その前にする、薪割りやサウナへの水運びみたいな作業が忙しくて、赤ん坊のように眠るんだろうな。
雨の日には、ポーチで気持ちの良い毛布にくるまって、本を読もう。近くの森を、長靴を履いて歩いてきのこを探したりするかも。素敵な計画だと思いませんか?
Tynkkylän Lomaniemiでは、ホリデイを過ごすのもリモートワークをするのも可能だと思います。ありがとう、Jukka、Illanvirkkuでリラックスした秋の日を過ごさせてくれて。
Saimaaから愛を込めて。
Marianne
Tynkkylän Lomaniemiの夏の360°バーチャルツアー
14のレンタルコテージの他に、Tynkkylän Lomaniemiには、受付やカフェとレストランのあるメインの建物や、たくさんの工芸品や歴史の詰まった古い穀倉、ゲスト用ハーバーに、フィンランド伝統のスモークサウナを含めたレンタルサウナがあります。
日本のフィンランド大使館にできたパビリオンに使われている木材は、なんとJukkaさんの森からのものなのですよ!また、Jukkaさんのコテージに宿泊すると、Jukkaさんと森を歩いて植樹体験をするアクティビティのプログラムもあります。
詳しくは、こちらをクリックしてマウスや指で操作しながら、360°のバーチャルツアーをご覧ください。Enjoy!
Tynkkylän Lomaniemiの冬の景色をご覧になりたい場合は、こちらのSaimaaLifeのストーリー「silent hospitalityの美しさ」をクリックしてお読みください。
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This story was produced by SaimaaLife Media, brought to you by Tynkkylän Lomaniemi.