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フィンランドサイマー湖水地方の森と湖が、あなたを呼んでいます

「湖水地方は、フィンランドの人々が自然とのつながりを感じながら、エネルギーをチャージをする場所」とVisit Finlandには書かれています。まさに、その通り。ぜひ、私の地元にも来ていただきたいです。Lonely Planetが選ぶ「ヨーロッパの隠れた秘境」のひとつとして、フィンランドの湖水地方がランク入りし、そのあと、CNN Travelには私の故郷サイマー湖水地方のプンカハリュが「世界の自然の神秘」のひとつに選ばれました。ここを訪れてその自然を体験すること自体もちろん良いですし、皆さんが自分の人生や自分らしさに関連する意味のある何かを発見するきっかけにもなると思います。是非、お越しください!

フィンランドは「千の湖の国」として知られていますが、そのほとんどが湖水地方にあり、サイマー湖水地方はその中心です。サイマー湖水地方はフィンランド南東部に位置しています。サイマー湖は、たくさんの小さな湖がひとつに合わさってできたフィンランド最大の湖で、サイマー湖水地方はヨーロッパ最大の湖水地方です。

フィンランド全体がそうであるように、サイマーは、澄んだ空気や森と湖、四季、自然の安らぎと静けさ、そして生き呼吸するための場所として、世界的に知られています。フィンランド人の健康と幸せの、全ての源です。

サイマーの町は小さくて居心地がよく、私たちの田舎生活は、今もシンプルで自然なものです。4Gや5Gには接続されているけれど。サイマー湖には、世界で最も絶滅の危機に瀕しているアザラシの一種であるサイマーワモンアザラシという特別な住人がいます。また、人や自然・人・資産に配慮しながらも、地元住民や観光客の誰もが、森や湖を自由に歩き回ることができる「自然享受権」があることを、誇りに思っています。

夏と冬、それに春や秋も含めた四季の移ろいは、サイマーでの生活と活動の基盤です。

私の故郷 サヴォンリンナ地方、プンカハリュとプルベシ湖

プンカハリュは、「サイマーの首都」と呼ばれるサヴォンリンナ地方の一部です。サヴォンリンナの町はとてものどか。私の住む地域の人口は32,000人だけなので、スペースも平穏も保証されています。この地域の歴史には、スウェーデンやロシアの支配の下にあった時代も含まれ、文化と自然の両方にその痕跡が残っています。

ここには、世界最古の保護区のひとつであるプンカハリュ自然保護区があります。古い松の木々とサイマー湖の眺めは、フィンランドらしさの象徴とも言える風景の一つで、何世紀にも渡り芸術家や旅行者にインスピレーションを与えてきました。プンカハリュの尾根は氷河期の終わりに形成され、狭いけれど驚くほど美しいその尾根の道は、フィンランドを代表する「ロード・オブ・ザ・センチュリー」に選ばれました。この地域には他にも、サヴォンリンナに世界最北にある中世の城オラヴィ城があり、隣町のケリマキには世界最大の木造の教会もあります。他にも、小さな穴場が数々あります。

プンカハリュで、フィンランドの大きな湖の中で最も透明度が高いプルベシ湖に浸ってから一日をスタートできるなんて、私は本当にラッキーです。10メートル先まで見える透明度の高さから「クリスタルウォーター」とも呼ばれています。また透明な水のプルベシ湖は、フィンランド人にとってのご馳走「ムイック」(日本名でモトコチマス)の産地としても有名です。獲れる魚の品質が高い事とプルベシ湖の伝統的で珍しい漁法のため、プルベシのムイックは、フランスのシャンパンと同様に、EUの​​地理的表示保護(PGI)の認定を受けています。

プンカハリュで生まれた私は、他の場所で暮らした後、再びルーツに呼び戻ってきました。ずっと前から言ってきましたが、私はもうプルベシ湖畔を離れるつもりはありません。私はただここでの生活が大好きで、それこそがSaimaaLifeを始めた理由のひとつです。私達がサヴォンリンナ地方やサイマーで受けている恩恵を、もっと多くの人々が得られるように。

故郷の森や湖は、私にとっては子ども時代からとても大切なものでした。大人になって、人生で起きた試練を乗り越える助けとなってくれたことで、その意味はさらに深まりました。今では、私のウェルビーイングとバランスの取れた生活の支えとなっています。ここでネイチャートレーナーや地元の旅行ガイドとして働くことができ、私は幸せなフィンランド人です。私たちの森と湖は、他の人たちにとっても助けとなり、多くのものを提供できると思います。

サイマー旅行の、私からの10+1のオススメ

あなたの「死ぬまでに訪れたい場所」のリストに私の地元を入れる理由は、たくさんあります。サイマー旅行へのヒントをお伝えします。

  1. 湖畔のコテージ生活:湖畔のコテージでは、サイマー生活のシンプルで素敵な要素の全てを体験できます。サイマーには、様々なタイプのレンタルコテージ・貸別荘・アパートがあります。プンカハリュかサヴォンリンナの地域で見つけるのが、オススメです。
  2. サウナと湖で泳ぐ組み合わせ:別々でも素晴らしいけれど、組み合わせると、深くリラックスした後、エネルギーも得られ最高です。この組み合わせは、どのシーズンでも素晴らしい体験です。
  3. 森に浸る:森に行く時には、私に声をかけてください。サイマーの自然を体験するだけでなく、私のワークショップではShinrinyoku(森林浴)をお教えします。日々の生活の中に取り入れると快適に過ごすことができる、価値のあるウェルビーイング法です。他にも、フィンランド人が取り入れている、自然の助けを借りた健康や幸せのための方法についても、学べます。
  4. アウトドア・アクティビティ:様々な種類の自然の中でのアクティビティは、フィンランドのウェルビーイングの醍醐味。ウォーキングやハイキングに必要なのは、適した靴だけで、森には小道がたくさんあります。季節に応じて、電動自転車やスキーを持って森に行くのもおススメです。スケートやソリをレンタルして天然氷が張る素敵な雪景色の湖や、カヤックやボートをレンタルして湖に行くのもオススメです。秋のカラフルな“ruska”(紅葉)は素晴らしく、春の自然の目覚めと新緑は美しいです。
  5. 炎の前で過ごす時間:見て、聞いて、感じる。サウナの火、暖炉、焚き火。どれかひとつを選んでも、全部をやってみても良いですね。火のそばで過ごす時間は、フィンランド 式の瞑想です。
  6. 古いプンカハリュの尾根の道:この「ロード・オブ・ザ・センチュリー(今世紀を代表する道)」は、プンカハリュ自然保護区の中にあります。車で、自転車で、または歩いてみてください。道沿いの湖畔には、小道がたくさんあります。尾根の隣には、プンカハリュ研究林があり、多彩な自然の小道やカルヤランカッリオというプルベシ湖畔の岩場の焚き火エリアもあり、誰でも無料で利用できます。
  7. フィンランド森林博物館LUSTO:フィンランドの文化と自然がたくさんの、多目的でインタラクティブな博物館です。建物自体にも様々な体験が含まれていて、博物館には素晴らしいショップがあり、おいしいレストラン・ルストも隣接しています。夏の間には、LUSTOの隣にある古い駅舎の中の“Aseman Taidelaituri”という、アートと歴史の詰まったお店もオープンしています。どれも訪れる価値のあるものばかりです。
  8. 世界最大の木造教会 - ケリマキ教会:プンカハリュの尾根から車で20分ほどの、同じプルベシ湖の湖畔にあるケリマキには、息を飲むような教会とその隣に居心地の良いカフェ、そして近くには古い湖上ボート小屋があります。ケリマキで、サイマーの地元の人たちの生活を見てみるのもオススメです。
  9. オラヴィ城:サヴォンリンナの岩の島にあるオラヴィ城はもちろん必見です。さらに、すぐ隣リーヒサリ博物館では、年間を通じて、サイマーの文化史や自然史に関する展示や、様々な企画展が開設されていて、サヴォンリンナの観光情報の提供やツアー予約もできます。夏は、オラヴィ城やサヴォンリンナの街をめぐるレイククルーズをおススメします。船は、マーケットの隣にある港から出発します。徒歩で行けるスロサーリ島には、夏の間だけオープンするクレープカフェ「カッリオリンナ」があります。
  10. 地元の食べ物と飲み物:Olaf BrewingのクラフトビールやDomPomアップルサイダーとアップルジュース、Pullaposkiベーカリーのシナモンロール、ムイックのフライ、Laurikaisen lörtsyのミートパイなどなど。もちろん、夏には森で採って料理する天然のベリーやきのこなど、サイマー滞在中に食べてもらいたい物は、たくさんあります。
  11. ただそこにいて、呼吸する:「少ないということは豊かなこと、量より質が大事」だと思っています。サイマー旅行中は、予定を詰め込みすぎないで下さい。あなたの自然のリズムを大事に。何もせずにただ「いる」こと、呼吸し、生命と自然を感じる時間とスペースをとって下さい。ゆっくりして休み、リラックスして下さい。何気ない瞬間に、マジックがあるのですから。

ゆっくり過ごす朝、文化や自然を感じるながらアウトドアで過ごす1日、地元の美味しい食べ物や飲み物、地元の人との会話、サウナ、湖で泳ぐこと。それが私のおススメのサイマーでの1日です。

あなたの旅行ガイド&ネイチャートレーナーになるのを、楽しみにしています

この地で暮らしているので、地域の人や場所、隠れた穴場もよく知っています。地元のガイドとしてお手伝いをご希望でしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください

滞在中は、​​あなたのネイチャー・トレーナーとして、家庭や職場でのウェルビーイングをサポートとなる自然の健康効果を得るためのセルフヘルプの方法をお教えしたいと思います。また、自然の力を借りて健康と幸福を求めるフィンランド式の方法も学べます。一緒に自然の中で過ごす時間の締めくくりでベストなのは、焚き火を囲みながらする食事を共にする時間です。

さらに詳しい内容は、こちらから。

湖畔のコテージでの滞在は、サイマーでの最高の過ごし方。もし私があなたの地元ガイドをするとしたら、静かでプライバシーが保たれるスペースをご希望の場合は、Tynkkylän Lomaniemi(ティンキュラン・ロマニエミ)のレンタルコテージをお勧めします。コテージには全て、設備が完備されており、プンカハリュの尾根のエリアと自然保護区にも車で約 25 分。Jukka(ユッカ)さんにご予約の連絡をする際は、「SaimaaLifeのMariの紹介で」と伝えてください。

他にも、素晴らしい宿泊施設のオプションはたくさん。宿泊施設やサイマー旅行の様々なヒントは、こちらをご覧ください。

電車、飛行機、レンタカーでの旅

プンカハリュは、ヘルシンキから車で約4時間。最寄りの空港サヴォンリンナを利用するならもっと短時間ですし、電車では3.5時間くらいです。プンカハリュやサヴォンリンナへは、パリッカラでローカル線に乗り換えます。線路は3本しかないので、迷うことはありません。アクセスについては、こちらに詳しい情報があります。

旅行の情報やヒントは、こちらのサイトもご覧ください:

長期滞在の旅は、その土地をより深く知ることができ、短い時間でも地元の人ように暮すことができます。フィンランドの湖水地方と私の故郷サイマー地方への旅行を計画するなら、仕事や休暇や状況に応じて、そのことも念頭に置いてくださいね。