プンカハリュにある旅行会社Tynkkylän Lomaniemiに到着すると、手作りのキノコとベリーのパイと淹れたてのコーヒーが待っていました。
初めて訪れたのは何年前だったか思い出せないけれど、そこでの料理はとてもはっきりと印象に残っていました。
夏の間の日曜日には、Tynkkylän LomaniemiではSaimaa湖の眺めと共にフィンランドの伝統料理のビュッフェを堪能できます。
二度目に訪れたのは2004年、私が大学の論文のためTynkkylän Lomaniemiの前経営者のRaijaとArto Heikkonenにインタビューをしにやってきた時でした。その時、Artoはトラクターで除雪作業をしているところだったので、Raijaと息子であり今のオーナーであるJukkaと会いました。
1968年以来、Tynkkylän Lomaniemiは湖畔に14のコテージとヴィラを建て、Saimaaの田舎でお客さんをもてなしてきました。
コーヒーを飲みながらおしゃべりをしたりRaijaの手作りのクラフトを見た後で、Jukkaは私がまだ訪れたことのなかったコテージへ案内してくれました。
コテージはどれも湖と森の眺めに囲まれていて、素晴らしいものでした。各コテージにはそれぞれの特徴があり、様々な年代の歴史やフィンランドの文化が垣間見られるのが、本当に美しかったです。
そこで休暇を過ごす人たちの事を想像しては、とても幸せな気分になったものです。
そこでJukkaが言った
「いつか、ここを歩くお客さん達にもっと自然の音を聞いてこの穏やかさをより感じてもらえるように、静かな電動自動車が持てたらと思っているんだ」
と言う言葉が、全てを表している気がします。
Tynkkylän Lomaniemiを囲む自然は、とても穏やかなものです。
そしてその優しさと温かさは、フレンドリーなおもてなしとキノコのパイや経営者の瞳の中に現れているのです。
silent hospitality(静かなホスピタリティ) というのは正しい英語かどうかもわからないけれど、そんな言い回しがぴったりな気がします。
Heikkonen一家と数時間を過ごした後、ただただ心地よくリラックスした気分になりました。
一晩泊まったら、一週間過ごしたら、どんな気分だろう。
他にもSaimaaでの静かでゆったりとしたトラベルに関して書いたものがありますので、ご覧ください。
- Cottage (Holiday) Life in Saimaa
- Enonkoski – A Silent Treasure in a Loud World
- Slow Travel – Hotel Punkaharju